ひとこと:
日本国内各地で復活・再興の動きが活発化している焼畑を紹介しつつ、その魅力や現代的な意義について考える一冊です。新潟、山形、静岡、福井、高知、島根、宮崎、熊本の焼畑実践者やグループからの寄稿と滋賀県長浜市で15年近く続けている滋賀県長浜市での焼畑の試行錯誤からわかってきたことがまとめられています。
第3部の事例研究で詳しく取り上げられる滋賀県長浜市での焼畑には、東南アジア(インドネシア、タイ、マレーシア、ミャンマー)やアフリカ(コンゴ民主共和国、カメルーン)の焼畑を見てきた研究者(わたしもそうですが)が何人も参加していて、おのずと比較地域研究にもなっています。
農学、生態学、文化人類学、農村社会学などに関わる学術的な内容を含みますが、海外のものも含めて、焼畑への誤解がひどい日本の一般社会向けにわかりやすく、「ですます調」で仕上げました。(おそらく)世界初の焼畑マンガもお楽しみください。
最終更新:2022年3月21日