研究の過程で役に立つ(かもしれない)ショートノートを公開しています。
結晶や逆空間における軸や面の表記についておさらいしておきましょう。
実験の前には中性子の吸収について計算しておきましょう。
三軸分光器を用いた中性子弾性散乱実験において、磁気散乱の幅を見積もる際に分解能関数を考慮に入れる必要があります。実験の際にはNuclear peakをスキャンして分解能関数の形とそのQ依存性を見ておきましょう。
中性子散乱では中性子と試料の間に働く相互作用ポテンシャルのFourier変換(の振幅2乗)を散乱強度として観測します。磁気散乱においては磁性原子が持つ不対電子からの磁気双極子相互作用が寄与しますが、不対電子の分布は空間的に広がりを持っているため、その分布関数のFourier変換が時期散乱強度にかかってきます。これを磁気形状因子(magnetic form factor)と呼びます。Web上で公開されているテーブルからこれを計算してみましょう。