旧石器時代への旅
まだまだ続くグレートジャニー
旧石器時代へタイムスリップする旅へ
〜〜単独で、徒手空拳で、日本の森で生きていけるか〜〜
地球永住計画 新シリーズ講演会
旧石器時代への旅①
地球永住計画代表の関野吉晴が久しぶりに現在進行のプロジェクトについて話します。
石器を作り,木や竹を切り、紐を綯い、家を作り,道具を作り、狩猟・採集、漁労だけで生きていく。
東京青梅で始めて、新潟県山北のマタギの集落山熊田、北海道日高山脈西山麓,沖縄南西諸島で、試行錯誤しながらゆっくりと進めています。
野生の時間は予測が難しく、人間の都合に合わせてくれません。そこには季節性があり,一瞬の隙を逃すと、手のぼどこしようがありません。
例えば屋根材として重宝したのが杉の皮ですが,いつでも杉の皮が剥げるわけではありません。木が一番水分を吸い上げる梅雨時だけは簡単に剥がせるのです。残りの季節はびくともしません。「一年も待てないんで何とか剥がさせてよ」と懸命に頼んでも無駄です。杉のリズムに合わせるしかないのです。
2年間も何やっていたのかというとほとんど家作りに精だしていました。屋根材のススキ、タケ、千萱、葦を膨大な量を刈りました。この茅葺き屋根の素材たちが雪崩のように襲って来て、潰されそうになった夢を見たこともあります。
ところが北海道で、弓矢で川魚を捕りながら警告を遡行している時に人間が1人は住めそうな岩陰を見つけました。川に近すぎたのですが,草刈りから逃れられたいと思い、即そこに住むことに決めました。やっと自給自足の採集狩猟漁ろうの生活が始まりました。
今年になって、南西諸島では大きな洞窟を見つけました。考古学的遺跡や沖縄戦で住民や兵士が籠ったガマでもないのですが、風葬の痕跡がありました。
旧石器時代人も洞窟や岩陰を多用したと思います。南西諸島では、草刈りをすることなく、早速海の幸,山の幸をとって食べる自給自足の暮らしが始まりまったところです。
関野吉晴